この疑問に回答します。
お受験パパ りんかお (@ojukenrinkao)です。見守りサービスと言えば、誰もが「キッズ携帯」と頭に浮かべると思います。ただし、使い勝手が非常に悪く高コストです。
キッズ携帯とは別の、安価で使い勝手がよいGPS見守りサービスをを紹介します。
見守りサービスの一例としてお役立て下さい。
キッズ携帯とは?
キッズ携帯とは、大手通信キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)から提供されている子ども向けの携帯電話サービスです。
提供方法としては、保護者が利用している携帯電話の契約にキッズ携帯を付加するサービスとなっています。

保護者の携帯電話は、ドコモ・au・ソフトバンクの何処かで契約している必要があります。
端末機種はガラケー、スマホの2種類がありますが、小学校1年生はガラケーが適しています。
キッズ携帯は子ども向けに機能を絞っています。出来る事は大きく分けて3種類です。
- 電話・メールの機能
- 防犯ブザー機能
- GPSの機能
私立小学生が利用するキッズ携帯の機能
私立小学生がキッズ携帯を持った場合の利用シーンをお伝えします。
- キッズ携帯の電話・メールの使いどころ
- キッズ携帯の防犯ブザーの使いどころ
- キッズ携帯のGPSの使いどころ
キッズ携帯の電話・メールの使いどころ
電話・メールは携帯電話の基本機能です。ただ、実際は滅多に使うことはありません。
なぜなら、私立小学校から不要不急以外での利用は控えるように言われます。目立った所で身につけないようにも言われます。
あと、公共交通の乱れは保護者が考えるよりも少ないです。













通学・下校の時間は通勤の時間よりも早い
そのため、電話・メールを使う機会は滅多にありません。
キッズ携帯の防犯ブザーの使いどころ
防犯ブザーの機能もついていますが使う機会は全くありません。公立の小学生も私立の小学生も同じです。購入してスグに試しで使うぐらいです。
キッズ携帯のGPSの使いどころ
私立小学生は日常的にGPS機能を利用する事になります。通学は公共交通機関を利用する事が多く、通学時間も多く掛かります。
通学時は、よほどの事がない限り不測の事態は起こりません。が・・・
帰宅の時は不測の事態が起こることがあります。
子どもは小学校で元気一杯に体を動かし、お昼ご飯を食べてから下校になります。下校時間の電車・バスは空いています。間違いなく空席です。椅子に座ると子どもは簡単に寝落ちします。













大人も一緒。飲んだ帰りにイスに座ると・・・
子どもは大人が思ったより、しっかりしています。周りに助けを求めてちゃんと戻ってきます。
実際に私の子どもも1年生の夏に終点まで乗り過ごしました。













ちょうど私が休日で最寄まで迎えに行っていた時の事です。焦った記憶は一生忘れられない思い出です。
帰宅時間に戻って来ないと、保護者はとても焦ります。GPSを使えば何処に居るかが判るので先回りの行動をし易くなります。
つまり、私立小学生の場合
- GPS機能は頻繁に利用する
- 他の機能は利用する機会が滅多に無い
GPS機能に特化したサービス
私立小学生は電話・メールは、ほぼ利用しないが、GPS機能を利用する機会は多くあります。そこで利用したいGPS機能に特化したサービスです。
現在は数社がサービス提供しています。そのうち2社が特にお薦めです。
- みまもりロボットGPS BoT
- FamilyDot(ファミリードット)
みまもりロボットGPS BoT
ビーサイズ株式会社が提供している、みまもりロボットGPS BoT です。
この会社が安価にサービスを提供してたおかげで、GPS機能が必要な私立小学生に一気に普及しました。
みまもりロボットGPS BoT のコンセプトはこんな感じです。
- シンプルで簡単。
- 正確で確実
- リーズナブルで明瞭会計
- みまもる知性
- 使うたびに進化
子どもは小さなGPS端末を持ち歩くだけです。保護者はスマホアプリから子どもの位置を確認することが簡単にできます。難しい設定もありません。
関連記事 Amazonチャージで1000円キャンペーン中。お得に買う方法GPS BoTは、端末代と月額費(通信料含む)だけで2年縛りや、付帯費用も一切ありません。
ただ、充電するための電源コードが付属品になっていないので、USBケーブル(Type-C)を自分の準備する必要があります。
USB Type-Cとは、最新のAndroid端末が採用している表裏が無い形状のコネクタです。
GPS BoT(第1世代と第2世代)の比較
GPS BoTは、2020年に第2世代を発売しました。第1世代と第2世代の主要な違いです。
第1世代 | 第2世代 | |
---|---|---|
電池容量 | 800[mAh] | 1400[mAh] |
データ通信 | 2G,3G | LTE−M |
測位方式 | GPS / WiFi / 携帯基地局 | GNSS(GPS/みちびき QZSS/BeiDou/Galileo/SBAS ) アシストGPS(A-GPS) クラウド測位(WiFi/携帯基地局 ) モーションAI(加速度/ジャイロ ) |
接続端子 | MicroUSB( Micro-B ) | USB-C ( USB Type-C ) |
大きさ | 50 ✕ 50 ✕ 19 [mm] | 50 ✕ 50 ✕ 18 [mm] |
電池容量
電池の容量が約1.8倍になりました。充電間隔を伸びますね。
省電力通信、無駄な電力消費を抑え、省エネ化も実現。最長1ヶ月の超ロングバッテリーライフを実現しました。
データ通信
3G回線は、順次停止します。新しいGPS BoT(第2世代モデル)は、新たに全国をカバーした次世代 IoT 省電力通信 LTE−M に切り替わりました。
測位方式
今までの測位方法(GPS / WiFi / 携帯基地局)に加え、複数の測位衛星(マルチGPS)と、センサー(加速度/ジャイロ )からの情報を取得し精度が上がりました。
- 高性能 マルチGPS
日本版GPS みちびき (QZSS) に対応。さらに、GPS衛星 / BeiDou衛星 / Galileo衛星 / SBASにも対応し、屋外での位置特定性能を向上させました。加えて、アシストGPS(A-GPS)も搭載し、より素早く正確に位置を特定します。
- クラウド測位
屋内や地下は、GPS衛星では位置が特定できません。そんなときも街のWiFiや携帯基地局の電波を頼りに、位置を特定するクラウド測位エンジンを搭載。
- モーションAI
加速度センサーやジャイロを搭載し、お子様の動きをモーションAIが状況判断。状況に適した、高精度な位置特定をします。
接続端子
物理的な形状が変更されました。
GPS BoTの第1世代は、USBのMicro-Bでした。ひと昔前のAndroid端末が利用していた形状が台形のコネクタです。第2世代は最新のAndroid端末が採用している表裏が無い形状のコネクタです。













私たち家族は「GPS BoT(第1世代)」を利用しています
FamilyDot(ファミリードット)
2019年にソースネクスト株式会社から FamilyDot(ファミリードット) が提供されました。同時期に発売されていたみまもりロボットGPS BoT(第1世代)とほぼ同じ機能です。
もしかしたら、仕様が「みまもりロボットGPS BoT(第1世代)」と同じです。カバーを少し変更したOEM(他社製品を名前を変えて販売)製品かもしれません。つまり、同じ製品なので機能は同じです。
みまもりロボットGPS BoTは2020年に第2世代になりましが、FamilyDotは世代更新されていません(2020年5月現在)。













2021年度には新しいタイプが発売されると思います。
FamilyDot(ファミリードット)は販売方法が異なります。
端末代と2年間の通信費を初期費として一括で支払う方法になっています。













2年後、継続利用する方法は?
5,000円(税別)で1年間利用期間を延長できます
販売方法以外にも違いがあります。
- 電源ケーブルが付属している
- 名前や絵柄をプリントできるカスタマイズサービスがある
- 端末の延長保証がある
FamilyDotは利用する際に必要になる付加サービスも色々とオプションとして提供してくれています。













必要なサービスは全部そろっています。
「GPS BoT」と「FamilyDot」の比較
2社のサービスを比較してみました。
費用比較
まずは費用(税抜き)を見てみます。
GPS BoT | FamilyDot | |
---|---|---|
初期費 | 4,800 | 14,480 |
月額費 | 480 | 0 |
2年間の合計 | 16,320 | 14,480 |
2年間の合算で考えるとGPS BoTは16,320円、FamilyDotは14,480となります。FamilyDotが1,840円安くなります。
掛かる費用を抑えたいと考えるのであれば、FamilyDotをおススメします。













やっぱり安い方がよいです。浮いたお金を別のことに使えます。
オプション比較
次は付属品、アクセサリー等のオプションを見てみます。
GPS BoT | FamilyDot | |
---|---|---|
電源ケーブル | × | 〇 |
本体カバー | 〇 | 〇 |
プリント | × | 〇 |
端末保証 | × | 〇 |
「名前や絵柄のプリント」と「端末保証」は有料ですが必要なオプションです。購入してもGPS BoTよりもお得です。
GPS BoTは付属品が全く付いていません。絶対に必要な電源ケーブルすら付属していません。あとから買い足すことが面倒くさいと考えるのであればFamilyDotをおススメします。













一式セットの便利さを享受できます。
機能比較
次は、ハードウェアの機能を見ていきます。
GPS BoT | FamilyDot | |
---|---|---|
ハードウェア | 第2世代 | 第1世代 |
電池容量 | 1400[mAh] | 800[mAh] |
データ通信 | LTE−M | 2G,3G |
測位方式 | GNSS(GPS/みちびき QZSS/BeiDou/Galileo/SBAS ) アシストGPS(A-GPS) クラウド測位(WiFi/携帯基地局 ) モーションAI(加速度/ジャイロ ) | GPS / WiFi / 携帯基地局 |
接続端子 | USB-C ( USB Type-C ) | MicroUSB( Micro-B ) |
防水防塵 | IP65 | IP55 |
GPS Bot(第1世代)とFamilyDotは同じ性能でしたが、GPS Botは第2世代になり性能が向上しています。
ちなみに、私たち家族は「GPS BoT(第1世代)」を利用しています。たまに測定位置がズレることがありますが、直ぐに修正されるので特に不便を感じる事はありません。
今度はアプリケーションの機能を見ていきます。
GPS BoT | FamilyDot | |
---|---|---|
居場所検索 | 自動 | 自動 |
移動履歴 | 〇 | 〇 |
到着通知 | 〇 | 〇 |
バッテリー残量通知 | 〇 | 〇 |
検索間隔 | 自動 | 手動 |
検索モード | 頻度優先(最短1.5分間隔) バッテリー優先(最短3分間隔) | スリープモード フライトモード 測位の間隔設定(3,5,10分) |
行動範囲の学習 | 〇 | × |
乗り物/一時通知 | × | 〇 |
複数登録 | 〇 | 〇 |
ほぼ機能は同じです。どちらも必要な機能が過不足なくついています。
ただ、1つだけ決定的に違います。検索間隔が自動と手動です。
- GPS BoTは、行動履歴からAIが検索間隔を検索モードに従って自動で行います
- FamilyDotは、手動による細やかな設定(時間や曜日など)を行います
機能・性能に魅力を感じるのであればGPS Botをおススメします。













AIによる消費電力の自動制御は、効果抜群です。
GPSサービスの注意点
- GPS端末の電池交換は出来ません
- GPS BoT(第1世代)、FamilyDotは2026年に機能停止
GPS端末の電池交換は出来ません
GPS端末の電池交換は出来ません。2年程度で本体を交換する必要があります。
GPS BoT(第1世代)、FamilyDotは2026年に機能停止
公式サイトには載っていません。
何故ならGPS端末が利用している携帯電話回線が2026年にサービス終了します。GPS端末はドコモの 3G 回線を利用しています。













今では懐かしい。3G回線とは「iモード」のことです
携帯電話回線が止まってしまうので、GPS端末から情報取得が出来なくなります。つまりGPS BoT(第1世代)、FamilyDotは使えなくなります。
私たち家族は「GPS BoT(第1世代)」を利用していますが、現状の機能で満足しています。
「停波によるサービス終了」か「本体の破損」まで使い続ける予定です。
まとめ
私立小学生の場合、ほぼ電車通学することになります。不測の事態に備えて子どもの見守りサービスが必要になります。キッズ携帯は使い勝手が悪くコストも割高です。キッズ携帯に代わる安価なGPS機能に特化したサービスが提供されているので利用することをお薦めします。
2社から提供されているサービスの機能は、ほぼ同じです。
みまもりロボットGPS BoTは端末が第2世代になり機能が向上しました。
FamilyDot(ファミリードット) は付属品、アクセサリー等のオプションが優れており利用料が安いです。
以上、「私立小学校へ電車通学する方は必見 子どもの見守りサービス」という記事でした。
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